

化学本部
メタノールなどの基礎化学から、合成樹脂を中心とした機能性材料、工業塩・レアアースといった無機化学など、幅広いトレードや事業を展開しています。低炭素社会・循環型社会に貢献する環境ビジネスやライフサイエンス分野での事業開発にも取り組んでいます。
本部方針

「サプライチェーン分断化を回避するトレードビジネスの強靭化」と「低炭素・環境社会に即した次世代事業の創出」の両輪により、持続的成長を実現していきます。
執行役員
化学本部長
前田 兼治
昨今の地政学リスクの高まり、脱炭素へのトランジションの流れの中、サプライチェーンを維持するべく、安定調達、供給は商社の使命であります。一方で、業界のパラダイムシフトは新たなビジネスを生み出す絶好な機会となります。グローバル・サプライチェーンの変化に俊敏に反応、競争力のある製品の安定供給を実現することに加えて、機能向上のため投融資を実行することで、トレードの強靭化を行い、次世代につなぎます。
脱炭素へのトランジションという社会的要請が高まる中、化学産業の構造は大きな転換期を迎えています。化石資源由来から、生物合成及び非可食由来への原料ソースの変化や環境対応に適した商材へのシフトを推し進めていきます。また、環境やグリーンといった次世代のニーズに応える事業の創出にも注力し、収益の塊を獲得していきます。
本部の強み
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顧客基盤
約5,000社 -
幅広い商材
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環境変化に
対応した
提案機能
- 上流から下流までの幅広い商材とビジネス提案機能
- 全世界約5,000社に及ぶ充実した顧客ネットワーク
- 総合商社の中で上位に位置する事業規模と知名度
- ガスケミカル事業で培ったオペレーションノウハウ
- 合成樹脂事業が有するグローバルな販売・調達ネットワーク
- C5*・石油樹脂事業におけるバリューチェーンでの事業ノウハウ
- インド工業塩をソースとしたアジア市場での大きなシェアと供給安定性
*C5:ナフサ分解から副生され、有効留分は合成ゴムや石油樹脂原料等に使用
主な取り組み
事業MAP

C5・石油樹脂事業:Cymetech Corporation (米国)

工業塩事業(インド)
事業内容
■ 環境・ライフサイエンス事業
脱炭素社会への移行に備え、「バイオケミカル」「グリーンバイオ」「プラスチックリサイクル」の3領域での事業構築を目指します。具体的には、微生物発酵によるバイオケミカル製造の事業化により、脱炭素価値を訴求する顧客へ、持続可能な素材を供給すること。緩効性肥料の販売を軸に、環境負荷の軽減に資するバイオスティミュラントなどの農業資材の販売プラットホームを構築すること。高品質でモノマテリアルな廃プラスチックの付加価値の高い素材へのリサイクルを事業化することで、石油化学に依存しない新たな需要を創出すること。これら事業の構築を通じ、当本部のビジネスを持続的なものにすると共に、価値向上へ繋げていきます。
■ 合成樹脂事業(双日プラネット株式会社、プラマテルズ株式会社)
環境と地域社会に資する「食品包材」「グリーンプラスチック・リサイクル」「次世代自動車部品」という3つの成長領域における事業開発に挑戦しています。食品包材では、欧米を中心に生活様式の変化に資する製品供給に努め、中国・アジアにも展開しています。また、環境・リサイクルの分野で培った知見や人脈を駆使し、グリーンポリエチレンやバイオマス、海洋生分解性樹脂といったリサイクル分野の取り組みを加速していきます。自動車部品に関しては、樹脂とEMS(電子機器受託生産)のワンストップ提供を推進します。双日プラネット株式会社、プラマテルズ株式会社の2社でバランス良く価値向上に努めています。
■ 欧州化学品事業
2017年に買収したsolvadis deutschland gmbh(現Sojitz SOLVADIS GmbH)は、伝統ある化学品商社という側面もあり、コロナ禍の環境下においてもメタノール、硫黄・硫酸、液体化学品を中心とした安定的な取引を継続できました。欧州域内での物流機能をさらに強化・差別化し、取り扱い量の増加に取り組むとともに、双日のネットワークを活用した他地域において競争力のあるメーカーとの取り組みを深めています。
組織図

新着情報
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2024.09.17
双日グループニュースリリース
中国・江蘇弘盛新材料股份有限公司とリサイクル樹脂の販売代理権を獲得しました(双日プラネット)
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2023.08.04
ニュースリリース
「水素細菌によるCO₂とH₂を原料とする革新的なものづくり技術の開発」を開始
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2023.07.18
ニュースリリース
双日、ターコイズ水素の製造技術を開発するフィンランドHycamite TCD Technologies Oyへ出資参画
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2023.06.08
トピックス
双日、国際持続可能性カーボン認証「ISCC PLUS認証」および「ISCC EU認証」を本社にて取得
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2023.05.12
トピックス
神戸市、アサヒグループジャパンとPETボトルキャップ水平リサイクル実現に向けた事業連携協定を締結 プラスチック資源循環についての社会課題解決の早期実現を目指す