【日綿實業・ニチメン】アルゼンチン農協と全購連間での飼料穀物取引協定調印式

1964年から日綿は、アルゼンチンの農協から飼料用穀物を日本の全国購買農業協同組合連合会(後・農協)向け輸入する事業を手掛け、食糧部門の商圏拡大の原動力にするとともに、日本の畜産振興にもひと役買った。

1963年、畜産農家への飼料納入に圧倒的なシェアをもっていた全購連は、国内の畜産需要の増加に対処して、飼料用穀物の確保をはかるため、米国一辺倒であった穀物の産地を多角化する方針を打ち出し、収穫時期の異なるアルゼンチンに的を絞った。日綿はこれに対応して、アルゼンチンの飼料穀物の生産状況、同国農協の現状などを調査した。その結果、アルゼンチンの農協、ACA、FACA、AFAとの連携を働きかけ、協定書を締結した。内容はコーリャン、アワ、トウモロコシなどを1964年から年間12万トン目標で輸入するというものであった。

1970年には目標を20万トンに引き上げ、1971年には23万トンを輸入した。後に大豆も取引品目に加わり、飼料穀物や大豆の取引量累計は1992年までに475万トンに達した。

この事業は日本の畜産振興に寄与したばかりか、アルゼンチンの農業、経済にも大きく貢献し、高い評価を受けた。